マニュライフ生命「未来を楽しむ終身保険」のデメリットを検証!仕組みについて

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

マニュライフ生命「未来を楽しむ終身保険」のデメリットを検証!仕組みについて

   

マニュライフ生命の未来を楽しむ終身保険のデメリットは?

マニュライフ生命の未来を楽しむ終身保険のデメリットは基本的に短期間で解約すると解約控除で元本割れしやすいことが挙げられます。

ただ未来を楽しむ終身保険の商品性自体、非常に安定しているため、しっかりと着実に資産運用をしたい!という方にはおすすめです。

今回はマニュライフ生命の未来を楽しむ終身保険の商品をより分かりやすく解説し、この保険のメリット、具体的なデメリット、この保険に対する私なりの評価についてお話します。

マニュライフ生命の未来を楽しむ終身保険とはどんな保険なのか

マニュライフ生命の未来を楽しむ終身保険は、豪ドル建てまたは米ドル建ての一時払変額終身保険です。

選べるコースは2種類あり、一つはターゲットコースで、契約時に110%,120%,130%,140%,150%,200%のいずれかの円建ての目標値を選択し、目標額に到達したら運用は終了し自動的に円建終身保険へ移行するというコースです。

もう一つのコースは定期引出しコースで、変額部分での運用成果に応じた定期引出金を毎年受け取れるというもので、運用期間は原則15年です。

また、どちらのコースでも、運用成果にかかわらず、死亡保険金は基本保険金額(契約通貨建て)の100%を最低保証しています。

未来を楽しむ終身保険の運用の仕組みはどうなっているのか

未来を楽しむ終身保険は非常に複雑な仕組みの保険なので、わかりやすく解説していきたいと思います。

この保険は、保険料から初期手数料を差し引いた残りを定額部分と変額部分に分けており、定額部分は約80%以上と圧倒的に大きな割合で外貨建て債券(米ドルか豪ドル)による固定利回りで運用し、残りの変額分を株式や債券などの投資信託で運用するという仕組みをとっています。

初期手数料を考えないで計算した場合、一時払い保険料1,000万円を払ったら、そのうちの800万円以上は定額保険と同じように国債で運用され、残りの200万円未満だけが投資信託などのハイリスクハイリターンな運用商品で運用されるということになりますが、なぜこのような仕組みにしているのでしょうか。

このように定額部分を設けることで、10年や15年といった一定期間後に解約しても元本割れしないようにするため、つまり、定額部分の運用だけで確実に一時払い保険料と同額の1,000万円を確保し、変額部分で上乗せ利益を作れるようにしているのです。

マニュライフ生命の未来を楽しむ終身保険のデメリットは?

元本割れしないように工夫されている点から見ても、合理的でよい保険のように見えますが、もちろんデメリットはあります。

短期間で解約すると、解約控除(解約手数料)がかかりますので、大きく元本割れしやすいですし、ターゲットコースの場合は、いつ目標額に達成するかわからないという不安要素があります。

また、保険にかかる費用(保険関係費および運用関係費)は2.05%で、投資信託の費用でも今は低コストのものが多いので2%以上の費用は高額だと思います。

それに過去の運用成果がいくら良い成績だったとしても、今後の運用も好成績になるかどうかはわかりません。

マニュライフ生命の未来を楽しむ終身保険という商品についてのまとめ

マニュライフ生命の未来を楽しむ終身保険は、元本保証もあり高利回りの外貨で運用するので、大変人気がある商品です。

過去の運用成果は、設定来2年2ヶ月の騰落率105%、直近1年で49%と驚異的なパフォーマンスを発揮しています。

騰落率とは変額部分が設定来からの期間で増えた部分のことで、105%は投資した変額部分が205%になったという意味です。

資産運用目的(お金を増やしたい)であれば、あまりおススメできませんが、外貨で運用して増やしながら円でしっかり目標を立てて運用したい、また万一の保障も確保したいという方にとっては大変良い商品だと思います。

途中解約はしない(15年間運用する)前提の上で、コースは運用益を定額受取が出来る定期引出タイプをチョイスし、保険料は日本円で払込みをする契約が個人的には良いかと思います。

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