朝日生命のあんしん介護はその評判を広めたいと思えるほど優秀な商品性
目次
朝日生命の介護保険「あんしん介護」の評判は？
朝日生命の介護保険「あんしん介護」は、個人的に推奨したい民間介護保険の１つであり、その評判もネット上ではまずまずといったところです。
そもそも保険の良し悪しは、それを判断する人間の価値観によってどうとでも言えるものであり、一概に良い・悪いを語ることは非常に難しいと考えます。
介護保険の分野にて、私が「こんな介護保険があったら良いな」と思える商品が、朝日生命のあんしん介護の商品性にドンピシャであったので、個人的には素晴らしい仕組みの介護保険だと感じています。
他社にも違ったタイプの介護保険が存在していますが、私が「あんしん介護」を推すポイントをいくつかご紹介したいと思います。
朝日生命の介護保険「あんしん介護」のメリット
具体的な朝日生命の「あんしん介護」の商品性を論じる前に、私がメリットと感じる部分をお話します。
低廉な保険料水準
朝日生命のあんしん介護は、解約返戻金がない掛け捨てタイプの仕組みとなっているため、非常に割安な保険料水準になっていることがポイントです。
介護保険に加入しようとするタイミングとして多いのが、子供が独り立ちし、自分たちのセカンドライフを考え始める50代～や60代～と言われています。
他社には解約返戻金があるタイプの介護保険もありますが、解約返戻金がある分保険料も割高であり、50代や60代という年齢も相まって、保険料が高額になりやすいという特徴があります。
あんしん介護は、50代や60代からでの加入であっても、解約返戻金がない分、加入しやすい保険料水準となっていることが評価できます。
給付条件のハードルの低さ
介護年金タイプは、公的介護保険制度に連動し、「要介護１以上」で介護年金が支払われます。（介護一時金タイプは要介護３以上）
巷で多く見られる介護保険は「要介護２以上」を要件としているものが多く、要介護１からの保障は、保険料の払い込みも免除となるため、非常に評価できるポイントです。
しかし、介護年金の支払額は、要介護度によって決められており、満額の介護年金を受け取るためには、最も重い「要介護５」である必要があります。
加入時に決める「基準介護年金額」は、要介護度に応じて、要介護１で2/6、要介護２で3/6、要介護３で4/6、要介護４で5/6、要介護５で基準介護年金額となります。（基準介護年金額を60万円とした場合は、要介護１で20万円、要介護２で30万円、要介護３で40万円、要介護４で50万円、要介護５で60万円となります。）
この要介護度によって年金額が決まるという仕組みが、人によっては「良くない商品」と判断するかもしれません。（私は公的介護保険制度の仕組みに合った合理的な仕組みだと思っています。詳しくは後述します。）
介護保険の必要性について
そもそも民間保険会社で介護保険に加入する必要性とは何でしょうか？
生命保険に加入する上で当然考慮しなければならない公の保障「遺族年金・障害年金・老齢年金」があるのと同様に、介護保険の分野にも、公の保障として住まいの市区町村が主体となって運営している「介護保険制度」があります。
介護保険制度は、遺族年金などのように「現金を給付」する類の保険ではなく、必要な介護サービスを1割負担の費用で受けることができる「割引」の恩恵がある保険となっています。（一定以上の所得がある方は２割負担）
介護サービスを受けるためには必ず「費用」が発生するため、その費用分をどこから賄うのか、といった観点で、民間保険会社が提供する介護保険が保障する「給付金」でカバーできるわけです。
介護を受ける本人もさることながら、介護には自分以外の第三者のサポートが必要となりますので、できるだけ公の介護サービスを介護保険から支払われる給付金で賄うことで、家族の介護負担を軽減させることができる効果も期待できることになります。
介護保険の支給限度額
１割負担の費用で無制限に介護サービスを受けることができるわけではありません。
以下の表の通り、区分支給限度額を超える利用サービス分の費用は、10割（全額）をしなければなりません。
| 設定区分 | 区分支給限度額 | 負担額（１割） |
| 要介護１ | 166,920円 | 16,692円 |
| 要介護２ | 196,160円 | 19,616円 |
| 要介護３ | 269,310円 | 26,931円 |
| 要介護４ | 308,060円 | 30,806円 |
| 要介護５ | 360,650円 | 36,065円 |
例えば、訪問入浴サービスの利用料金は、１回あたり12,500円（１割負担で1,250円）、食事や排泄などの介助を行う身体介護であれば１回１時間以上で5,700円（１割負担で570円）もかかってきます。（利用料金は介護サービス提供者によって変わります。）
要介護２の方が、週4回1ヶ月で16回「訪問入浴サービス」を受けられる場合、その費用は1,250円×4回×４週で20,000円となりますので、区分支給限度額「19,616円」を超えてしまい、それ以外の介護サービスは10割負担となってしまいます。
費用をかけることなく家族で介護するのか、10割負担をしてまで介護専門者にお任せするのか、民間介護保険からの給付金があることを前提にして考えると、選択肢が広まると思います。
朝日生命のあんしん介護の商品性について
朝日生命のあんしん介護は、保障内容によって4タイプが存在しています。
①介護年金タイプ②介護一時金タイプ③認知症年金タイプ④認知症一時金タイプの4種類です。
認知症タイプの商品は、認知症のみを保障する限定保障となっているため、①と②と比べて保険料は割安となっていますが、介護状態は認知症だけではないことを考えると、あまり使い勝手は良くなさそうです。
どのタイプも、「要介護１以上」と認定されることで、それ以降の保険料の支払いが免除となるため、年金収入時代で生活している高齢者にとっては非常にありがたく、そして素晴らしい仕組みです。
あんしん介護の注意点、デメリット
朝日生命のあんしん介護に限らず他社の介護保険にも共通していますが、介護年金が支払われる条件に「該当しなくなった」時点で、年金の支給はいったんストップします。
保険料の払い込みの免除は継続しますが、介護年金の支給は、毎年「その状態が継続しているか」を確認されることになります。
毎年、会社所定の様式による医師の診断書や、公的介護保険制度に基づく所定の状態に該当していることを通知する書類などが必要となるので注意が必要です。
要介護度によって変わる介護年金について
他社の介護保険を見てみると、介護年金額は要介護によらず一定であり、増えることも減ることもありません。
介護保険に加入する上でまず考えなければならないのは、ベースにある公的介護保険制度による介護サービスであり、上記の表でもわかるように、状態が軽い要介護度であればあるほど、区分支給限度額は低くなっています。
比較的介護に手がかからない要介護者に必要以上の給付金を支払ってしまうことは、介護保険の合理性からは離れてしまっているように感じます。
遺族の生活保障として、保障額が変わらない定期保険よりも、保障額が年々低減していく収入保障保険がメジャーになってきているのは、この合理性という考え方が根本にあるからでしょう。
「必要な保障を必要な分だけ」、これが保険の大原則であり、過剰に大きな保障額を確保することは、結果、割高な保険料を支払うことになるため、あんしん介護のこの仕組みは、保険料という点でも大きな評価ができると言えます。
朝日生命のあんしん介護はその評判を広めたいと思えるほど優秀な商品性のまとめ
介護について考え始める年代層は、保険料水準が高くなってきている高齢の方です。
いずれ訪れる年金生活時代を考えると、やはり１円でも安い保険料を実現できる介護保険を優先的に考えたいです。
実際に朝日生命のあんしん介護の保険料をシミュレーションしてみることで、まずは保険料水準の安さに驚かれることでしょう。
その上で、本当に寝たきり状態で自分では何もできないほどの重い状態「要介護５」の状態で、どれくらいの保障があったら良いのかを考えてみてはいかがでしょうか？