ソニー生命の学資保険の返戻率の評判は『外貨』にある!しかし為替変動で学資金が溶けることも・・・
ソニー生命の外貨学資保険は普通の『学資保険』ではない
ソニー生命 学資保険は返戻率の良さに評判がありますが、最近は、外貨建てを提案されることもあるようです。
ソニー生命自体最近、非常に営業力に力を入れているため、学資保険の中でも人気の商品です。
しかし、このマイナス金利時代になぜ、ここまで返戻率がいいのか、調べてみました。
学資保険と『学資プラン』の違い
ソニー生命は間違ってはいけないのが大きく分けて2種類の学資保険があるということを、まずは知って頂きたいと思います。
ソニー生命の学資保険というのは『円建て』です。
今からお話するのは、ソニー生命でいう『学資プラン』と呼ばれるものです。
評判の返戻率は『学資プラン』の方に該当します。
さらに言えば、保険の大枠で分けると学資プランは養老保険です。
なので、被保険者はお子さんではなく、『親』になることに注意が必要です。
学資プランが開発された背景
円建てはマイナス金利の経済状況では返戻率は100%を切ってしまう商品が多く、すなわち元本割れをしてしまいます。
なので、ソニー生命は外貨運用で学資準備金を準備しようという戦略で、商品を開発したようです。
他の生命保険会社は、基本的に運用は円が多いですが学資プランは学資金のように使える米ドル建の養老保険です。
簡単に言えば、金利の高いドルで運用した満期返戻金(満期保険金)を引き出すことで効率的に学資に用意できる、というのが学資保険ランキングなどで上位にくるための戦略と言えるかもしれません。
返戻率シミュレーション
『学資プラン』は学資保険と同じような使い方をすれば、5年払込のシミュレーションで128%と公式サイトに掲載されています。
まるでバブル期のような数字に、ソニー生命の学資プランは学資保険と置き換えられ巷で話題になっています。
昔と言ってもたった30年ほど前の話ですが、国内生命保険会社の学資保険の返戻率が非常に優れいていた時代がありました。
ざっと見積もっても130%以上の返戻率で学資保険を販売していました。
もちろん、銀行に預けていても非常に利率が良い時代だったのですが、現在のようなマイナス金利政策を取り入れた日本では、100万円預けていても100円も金利がつかないというのが現状です。
その中で学資プランの返戻率はシミュレーションは昔のような利率のように感じられますが、ただやはり為替リスク等あります。
消費者側には確実に使う学資を為替リスクのあるもので用意するメリット・デメリットを理解して入る必要があると考えます。
外貨学資保険、学資プランは学資保険としてはいる場合には要注意
ここまでの話は、今までの社会情勢とソニー生命の『学資』の返戻率の良さについて話をしてきました。
しかし、平成30年10月31日現在、為替相場が乱高下しています。
これは、学資プランに限らず、外貨運用や外貨保険に加入している、或いは加入しようとしている人には非常にリスクのある経済状況になっています。
リーマンショックが10年を経過し、10年周期の大恐慌の幕開けと、日本以外にも世界中のジャーナリストがリスクをアピールしています。
もちろん、円建てでは元本割れか、元本割れに近い状態の返戻率の学資保険ですが、外貨の学資プランで為替相場の影響が大きく出てしまった場合子供の学資資金が溶けて(なくなる)可能性があるということを理解した上で加入する必要があります。
円建てのソニー生命学資保険でも、保険料払込期間を10年にし年払いと選択すれば108%も可能で、外貨建てのソニー生命学資プランでも保険料払込期間を18年、月払いだと同等の108%程度になってしまうことも知っておくべきでしょう。
しかし、逆に為替相場がうまく学資プランの運用に乗れば安泰とも言えますが、それであれば、『学資』にこだわる必要がなくなってくるという考えにも繋がります。
外貨建の信託や運用をすれば、150%を超える利率も不可能ではないということです。
そのことも併せてソニー生命の学資保険、学資プランは慎重に決断する時期であると言えます。