アクサ生命のアップサイドプラスの積立利率は?他社と比較して検証
目次
アクサ生命のアップサイドプラスの評判は?
アクサ生命で販売している「アップサイドプラス」は外貨建ての高い積立利率と運用益が期待できる保険として評判で話題に上がることが多い商品です。
日本の金利が低い現在では、外貨建ての変額保険の人気が高くなってきている影響でアップサイドプラスの評判も気になりますよね。
今回はアクサ生命のアップサイドプラスの商品特徴をご紹介しながら、他社との比較も交え、メリット・デメリットをご紹介したいと思います。
アクサ生命の「アップサイドプラス」とは?
アクサ生命のアップサイドプラスは、契約時に運用通貨を外貨(豪ドル・米ドル)から選択し、積極的な資産運用を目指しながら一生涯の死亡保障を準備できる、外貨建ての一時払い変額終身保険です。
運用期間満了時(20年後)に、一時払保険料の100%(または110%)を外貨建てで最低保証する「定額部分」と、積極運用により、リスクをとりながら大きな運用成果を目指す「変額部分」により積立金を運用します。
また、ご契約時に定めた目標値(110%~200%までの10%刻み)を設定し、到達したら自動的に終身保険へ以降しますが、解約して満期金を受け取ることも出来ます。
アクサ生命のアップサイドプラスのメリットとデメリット
アクサ生命のアップサイドプラスのメリット
アップサイドプラスの定額部分は、運用が終了する20年後には一時払いした金額の100%(または110%)がきっちり保障されますので、運用成績が悪くても20年我慢すれば元本割れの心配はありません。
外貨建てなので日本よりも高い予定利率で運用できますし、受取時の為替レートによっては為替差益も得られます。
体の告知は「無告知」ですので、身体の状態に関係なく契約することが出来ます。
アクサ生命のアップサイドプラスのデメリット
契約初期費用が8.5%と、投資信託よりも高く設定されています。
受取時の為替レートによっては為替差損が発生する場合もあります。
ただし、円高のときに受け取る場合は、銀行に外貨口座を作って外貨のまま受け取り、円に戻すタイミングを見ればリスクは回避できます。
アクサ生命のアップサイドプラスの積立利率はどれくらい?
アクサ生命のアップサイドプラスの「変額部分」の割合はそんなに多くなく、25~30%程度です。
残りの70~75%は外貨で運用する「定額部分」となっており、積立利率は第1期間(5年)と第2期間(15年)に分かれています。
最新情報※半月毎に更新
・米ドル:1.16%(5年)、1.94%(15年)
・豪ドル:1.31%(5年)、2.04%(15年)
円建ての積立利率が0.30%前後ですので、外貨の積立利率のほうがはるかに有利であることはお分かりですね。
アップサイドプラスの積立利率を他社と比べると
積立運用期間や目標設定型・定期引出型によっても実績が異なるので一様に比較はできませんが、アクサ生命のアップサイドプラスと類似した他社商品の積立利率とを比べてみます。
マニュライフ生命:未来を楽しむ終身保険(外貨建て利率変動型一時払い変額終身保険)
米ドル:1.65%(10年)、2.20%(15年)
豪ドル:1.05%(10年)、1.85%(15年)
メットライフ生命:ビーウィズユープラス(外貨建て利率変動型一時払い変額終身保険)
※「ビーウィズユープラス」の積立利率は、米ドルが30年、豪ドルが20年の固定金利で設定されています。
米ドル:4.45%(最低保証2.00%)
豪ドル:3.12%(最低保障2.25%)となっています。
積立利率はメットライフ生命が良さそうですが、これに変額部分の運用実績がつきますので総合的な判断が必要です。
アクサ生命のアップサイドプラスについてまとめ
通常、投資信託を始めると毎年評価額から信託報酬が1~2%引かれますが、アップサイドプラスの場合はそれが最初に8.5%引かれてしまうことで、この初期費用が高すぎるという口コミも多く見られますが、最初にまとまって引かれるか、毎年引かれるかの違いのように思います。
資産運用をプロに任せる以上かかってくる費用として捉え、そこまで過剰に気にしなくて良いのではないかと思います。
また、運用期間中の解約には「市場価格調整」が発生するため、解約時の返戻金などが一時払保険料を下回り、損失が生じるおそれがありますので、この点は注意が必要です。
※市場価格調整は、解約返戻金の計算の際に、運用対象となっている資産(債券等)の価値を返戻金に反映される仕組で、一般的に債券の価値は、市場金利が高くなると下がり、市場金利が低くなると上がる性質があります。
保険の機能も持ちながら長期的に資産形成の楽しみがあると考えれば、預金として銀行にお金を眠らせておくだけでしたら、契約してみても良い商品なのではないでしょうか。