住友生命の解約ペナルティと生命保険業界の実情
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住友生命の営業は解約のペナルティに怯える
住友生命の営業は老舗の生命保険会社らしい、非常にわかりやすい給料体系ですので、解約のペナルティに怯えます。
契約ができればたくさんの給料を払い、契約が取れなければ生活ができないくらいの給料しか渡さない。
もちろん、どれだけの事情があっても契約が解約されれば、契約が取れていないのと同じという結果主義です。
では、解約された時に営業はどのようなことになってしまうのでしょうか。
住友生命の契約を契約者が解約した時のペナルティ
住友生命の営業は契約解約の場合は、金銭的なペナルティをまず課せられます。
支払われた契約に対する歩合給のマイナスが課せられてしまいます。
これは、給料明細が簡単に言えば赤字になることも十分にあり得る、非常に厳しいペナルティです。
そして、目に見えない厳しい立場に立たされます。
契約のマイナスが課せられると、所属の支店・支社・支部の成績もマイナスカウントが入るペナルティがあります。
これも、わかりやすく言えば、皆営業成績を達成しているのに一人の営業のマイナスで目標予算を未達にしてしまうということです。
特に役職者は、支店や支社などの目標や予算達成率でボーナスや昇給が変わるので、非常に居心地の悪い思いをすることになるそうです。
解約をきっかけに出社してこなくなる社員
生命保険業界でもメンタルヘルスが注目されているようですが、解約で周りに迷惑をかけたと精神疾患を発症し、出社をしてこなくなる社員も中にはいるそうです。
その他にも、生命保険業界で有名なトラブルといえば解約されたことに憤慨して契約者が経営しているお店などの悪口を言ったり、接待や宴会などで使わないように赤札が社内で出るというのです。
保険業界の歩合制度とコンプライアンス
このペナルティを営業はどうしても避けたいという思いで契約者が「解約をしたい」と意向を伝えているにも関わらず翌月まで持ち越したり、対応を遅らせたり故意にしてしまいます。(所謂、「解約させてくれない」という行為)
これは、保険業法に抵触する行為で、保険業界ではよく起きてしまうコンプライアンス違反のようです。
「今月は勘弁して」
そんな言葉を言いたくて仕方ないが、言えないのが保険業界なのです。
「解約したい」と言わさない営業方法
契約者が一番解約を言いにくいのは「頻繁に来る営業担当」です。
逆に一番解約が言いやすいのは「顔を出さない営業担当」のようです。
そのため、「契約保全活動」という名のご機嫌伺いをして契約者との関係性をつなぎとめることが重要だと住友生命に勤める役職者が教えてくれました。
住友生命の営業と契約者を繋ぐ解約ペナルティ
「住友生命の営業が可哀想だから解約するのを躊躇ってしまう。」
という方も多いと思います。
言葉にはせずとも解約のペナルティがあることを接してもらい、関係を繋ぎ止める少し歪な関係が今も続いているのは事実だと言えます。
しかし、住友生命の現行の保険商品を含め、保険期間や保険料、特約など様々な部分で解約を考えるタイミングは今後も出てくると言えます。
その解約を躊躇う度1年ごとに、解約して次に加入する際の保険料はドンドン上がっていきます。
思い立った時には、しっかり保険の見直しをして自分自身のライフプランを第一に考えるべきだと言えます。