三井住友海上の自動車保険で飛び石は補償対象か!?保険料はどうなる?
目次
三井住友海上の自動車保険は飛び石も補償対象になるのか!?
車に乗っていると、対向車とのすれ違いざまに飛び石がフロントガラスなどに飛んできて破損することがあります。
こうした飛び石で車が破損した場合、三井住友海上の自動車保険では補償の対象となるのでしょうか。
結論からいうと、飛び石でも補償されます。
ただし、保障対象となるのは「車両保険」に加入している場合のみであり、車両保険に加入していない場合は補償されません。
なお、車両保険には「一般補償」と「10補償限定」の2種類があります。
それぞれの補償対象となる事故の範囲は、以下のとおりです。
事故の原因 | 一般補償 | 10補償限定 |
---|---|---|
1.相手自動車との衝突・接触 | ○ | ○ |
2.自動車によるあて逃げ | ○ | ○ |
3.契約の車の所有者が所有する別の自動車との衝突・接触 | ○ | ○ |
4.火災・爆発 | ○ | ○ |
5.盗難 | ○ | ○ |
6.騒擾、労働争議に伴う暴力行為または破壊行為 | ○ | ○ |
7.台風、竜巻、洪水、高潮 | ○ | ○ |
8.落書き、いたずら、窓ガラスの破損 | ○ | ○ |
9.飛来中または落下中の他物との衝突 | ○ | ○ |
10.その他の偶然な事故 | ○ | ○ |
11.歩行者・自転車・動物との衝突・接触 | ○ | × |
12.電柱・ガードレール等との衝突 | ○ | × |
13.墜落・転覆 | ○ | × |
このうち、飛び石は9番目の「飛来中または落下中の他物との衝突」に該当します。
従って、自損事故を補償対象外とする「10補償限定」であっても飛び石での破損は補償されます。
三井住友海上の自動車保険は飛び石で保険料は上がる?等級はどうなるの?
三井住友海上の自動車保険を使用すると等級が下がるのですが、飛び石で車両保険を使用した場合、保険料や等級はどのようになるのでしょうか。
まず、飛び石で車両保険を使用した場合、等級は「1等級ダウン」となります。
相手自動車との衝突などで車両保険を使用すると3等級ダウンとなりますので、等級の下がり幅は少ないです。
また、等級が下がるのに伴い、保険料も上がります。
どのくらい上がるのかについては、補償内容や運転者の年齢、乗用車・軽自動車、等級などによって異なりますので、具体的な金額をお伝えすることはできません。
詳しい金額が知りたい場合は、三井住友海上または代理店に問い合わせることをおすすめします。
【参考】等級に応じた割引率
自動車保険では、等級によって割引率が異なります。
また、割引率には「無事故」と「事故有」の2種類があります。
無事故の割引率は、保険を使用していない場合であり、保険証券などに記載される等級のとなりにある「事故有係数適用期間」が0年となっているものをいいます。
事故有の割引率は、保険を使用した場合であり、事故有係数適用期間が1年以上となっているものをいいます。
それぞれの割引率は、以下のようになっております。
等級 | 4 | 5 | 6(F) | 7(F) | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
無事故割引率 | 2% | 13% | 19% | 30% | 40% | 43% | 45% | 47% | 48% | 49% | 50% | 51% | 52% | 53% | 54% | 55% | 63% |
事故有割引率 | 2% | 13% | 19% | 20% | 21% | 22% | 23% | 25% | 27% | 29% | 31% | 33% | 36% | 38% | 40% | 42% | 44% |
例えば、20等級(63%割引)の人が飛び石によって車両保険を使用した場合、等級は「事故有の19(44%割引)」となります。
単純に割引前の年間保険料が20万円だとして計算すると、車両保険を使用する前は74,000円であったものが、次回更新時(長期契約の場合は契約応答日)には116,000円となり、保険料が42,000円高くなります。
なお、「19等級、事故有係数適用期間1年」で1年間保険を使用しなかった場合は、次回の更新で無事故割引が適用される「20等級、事故有係数適用期間0年」に復帰します。
三井住友海上の自動車保険は飛び石でも使用した方が良い?
三井住友海上の自動車保険保険は飛び石によって車両保険を使用することで、更新後の保険料は高くなります。
そのため、保険を使用したほうが良いのか迷ってしまう人もいると思います。
飛び石によってフロントガラスが破損した場合、それを交換しなくてはなりません。
フロントガラスの交換費用の相場は、軽自動車で5万円~7万円、乗用車で7万円~9万円です。
もし、車両保険を使用して等級が下がったことでフロントガラスの交換費用よりも保険料が上がる金額の方が高い場合は車両保険は使用しない方が良いです。
しかし、等級が3等級ダウンした際に、一般的に保険料は3年間で10万円~13万円程度上がると言われています。
飛び石が3等級ダウンの場合は自己資金で交換するとなるのでしょうが、飛び石は1等級ダウンの事故ですので単純にいえば上記の1/3しか上がらないことになります。
あくまでも1つの目安でしかありませんが、飛び石によってフロントガラスを交換する場合は、車両保険を使用した方がお得ということになります。
三井住友海上自動車保険の車両保険入っていないが飛び石被害に遭った場合
飛び石にあった際に、三井住友海上の自動車保険に車両保険をセットしていないと補償されません。
また、石を飛ばした車の所有者から賠償してもらうことも難しく、相手の対物賠償を使用することもほぼ不可能です。
そのため、飛び石によって車に傷がついてしまった場合は、交換や修理の費用は自己負担しなくてはなりません。
車両保険は保険料が未加入時よりも倍近く高くなるのですが、それでもいざという時には頼りになりますので、もしもの時のために加入しておくことをおすすめします。
三井住友海上の車両保険自損事故の場合保険料どのくらい上がる?
車両保険で自損事故を補償できるのは、一般補償の場合のみです。
自損事故の場合は飛び石と違って3等級ダウンの事故となりますので、等級が3つさがり、保険料も大幅に高くなります。
先程もお話しましたが、3等級ダウンして無事故の割引率に復帰するまでにおよそ10万円~13万円保険料は高くなります。
もちろん、等級や補償内容などの条件によって金額は異なるのですが、年間で3万円以上高くなることは覚悟しておきましょう。
ただし、修理費用によっては車両保険を使用しない方が良い場合もあります。
車両保険を使用するかどうかは、修理費と保険料の上がり幅を見比べ、どちらが自分にとって良い方法なのかをよく考えて決めるようにしましょう。
三井住友海上の自動車保険で飛び石は補償対象でも保険料は上がる!
三井住友海上の自動車保険において、飛び石は車両保険に加入していれば一般補償・10補償限定どちらでも補償の対象となります。
また、飛び石による事故は1等級ダウンとして処理されますので、フロントガラスの交換であれば車両保険を使用した方がお得になる可能性が高いです。
三井住友海上では、交換費用や修理費用が確定してから、車両保険を使用した際に上がる保険料の概算を教えてくれますので、それぞれの金額を見比べて車両保険を使用するか、自己資金で対応するかを決められるようにしています。
車両保険を使用すると保険料が高くなるのに違いありませんが、ご自身の懐事情やお得度をよく考え、より良い方を選択するようにしましょう。