第一生命の保険はほとんど掛け捨て!終身保険は削ってはならない!
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第一生命の保険はいつからほとんど掛け捨てになったのか
一昔前の第一生命の保険といえば、「エスコート」「リード」のような主契約の終身保障額を大きくした保険が売りでしたが、そのあとから「堂堂シリーズ」「順風シリーズ」「ブライトWay」のように主契約の終身保障を少額にして、そのかわりに自分の好みの特約をたくさん付加するような保険が売り出されました。
そしてついに近年発売の「ジャスト」では主契約という概念がなくなったので、終身保険は任意での付加になりました。
しかしそれが落とし穴なのです。
一歩間違うと全て掛け捨てになってしまう「ジャスト」
今までのように主契約の終身保険を必ず保障にいれなくてはならないという事がなくなったので、設計内容次第によっては全て掛け捨て保障になってしまう可能性があります。自分好みの設計ができるのが魅力の「ジャスト」ですが、保険内容を理解していない人が好き勝手に設計すると危ない保険でもあります。
第一生命の掛け捨てといわれる特約
終身保険以外に「アシストワイド」「アシストワイドプラス」「インカムサポートワイド」のような保険料が高い特約は解約金がありますが、それ以外の特約はほぼ掛け捨てで解約返戻金はありません。
しかし今の20代30代の若い世代が掛け捨て保険を理解している人はどれだけいるでしょうか?保険は全て同じと思っている人も少なくないのではないでしょうか。
終身保険 | 保険料の払込が終わっても保障は一生涯続き、経過年数に応じて解約返戻金が増えていく保険。保険料は定期保険に比べても割高である |
定期保険 | 保険料の払込の間だけ保障が続く。払込終了後は保障も消滅してしまうが、保険料が安価なため子どもが成人するまでの親の保険として契約する人が多い。(保険期間は最大80歳まで) |
死亡保障と医療保障と三大疾病の一時金保障があれば大丈夫!と思っている人が多いのではないでしょうか?
たしかにもっとも必要な保障内容はその通りなのですが何歳まで保障が必要なのか考えて下さい。
不慮の事故や働き盛りの年代の医療保障も大事ですが、正直なところ死亡保障も医療保障も一番必要なのは高齢になってからですよね。
80歳からの保障が必要なのに定期保険は80歳までしか保障がありません。
第一生命の保険は「10年更新」が主流
安さが売りの定期保険や医療保険は掛け捨てなので転換価格がありません。
ということは10年経過し更新後の保険料はどうなるでしょう。新規で契約するのと同じ状態になる上に年齢が10歳上がっているので同じ内容で契約しようとすると保険料が倍以上上がる事になります。
ではそのような状況をどうやって回避したらいいのでしょうか?
多少高くても死亡保障には終身保険を必ず入れる
例えば、20歳で1000万円の定期保険を保険料1万円で契約し30歳更新時に見直しした結果、1000万の定期保険を維持するには保険料が2万円になったとします。
しかしその保障を終身保険500万、定期保険500万にし保険料が15000円だとしたらどうでしょう。
終身保険の保険料は一生涯変わらない上に保障も一生涯続きます。
ということは定期保険500万の保険料だけが更新毎に上がっていますが、子どもが巣立つ頃は終身保険500万だけを残し定期保険は解約すると、必要な分の死亡保障だけを残せるし保険料も抑えられます。
契約時は保険料が高く感じますが、一生保険料が上がらないと考えれば安い保険料だと思われます。しかも終身保険は掛け捨てではないので必要な時には解約して資金にすることもできます。
契約者:30歳 男性 保険金額:1000万円(ジャスト 終身保険)
払済年齢 | 月払保険料 | 払込保険料累計 | 解約返戻金 | 返戻率 |
50歳 | 36,390円 | 8,733,600円 | 9,405,000円 | 107.6% |
55歳 | 29,880円 | 8,964,000円 | 9,405,000円 | 104.9% |
60歳 | 25.590円 | 9,212,400円 | 9,405,000円 | 102.0% |
65歳 | 22,580円 | 9,483,600円 | 9,405,000円 | 99.1% |
70歳 | 20,400円 | 9,792,200円 | 9,405,000円 | 96.0% |
75歳 | 18,790円 | 10,146,600円 | 9,405,000円 | 92.6% |
80歳 | 17,630円 | 10,366,440円 | 9,215,000円 | 88.8% |
終身払込 | 16,170円 | 6,985,440円(79歳時点) | 5,806,000円(79歳時点) | 83.1% |
終身払込にすると保険料がかなり安くなる
終身保険には保険料の払込の期日を設定することができます。多いのは会社を退職となる60歳や65歳払込満了にする人が多いです。
それでも保険料が高いと感じるのであれば終身払込にすると保険料はぐっと下がりますが、その分解約返戻金の返還率が下がるので気を付けて下さい。
営業員のうまい口車には気を付けよう
終身保険を入れない設計をできるようになってから、契約件数の為に保障内容をほとんど掛け捨てにし保険料を安くして営業する営業員が増えているのも事実です。払込満了日を80歳に設定し、本当にギリギリまで保険料を下げる事もあります。
毎月の保険料が他社と比べて安かったらそれだけでも魅力を感じますよね。しかし良く考えて下さい。保険料を安くする為に払込満了日を80歳に設定されたら、年金暮らしになって収入が減るのにまだ保険料を払う事になります。
安さは魅力の一つではありますが、一時の良さに惑わされず一生涯の保障として問題ないかを重点に考えるのがいいと私は思います。