学資保険の名義は妻がお得?気を付けたいポイントもあるので注意
学資保険の名義を妻に
特に最近の学資保険に関しては貯蓄型学資保険が多く、より利率を上げるという名目で保険会社も奥さん(妻)の名義で契約する方がお得ですよ~と誘ってきます。
実際に、私の友人も郵便局を訪れた際にお子さん連れだったせいか、かんぽ生命の方から学資保険の見積もりを取らせていただけませんか?と言われたそうです。
その見積もりもやっぱり妻名義(妻の年齢で計算)しているんですよね。
学資保険を妻名義にするメリット・デメリットってないのでしょうか?
学資保険は2パターンある
まず最初に、学資保険は2パターンあることをよく理解してください。
1つは保障型学資保険といわれるもので、基本的に払い込んだ保険料よりも受け取れる保険金額が下がります。(要するに返戻率が100%を切るということ)
ただもしも契約者(名義人)が死亡した場合に、保険料払込免除や育英年金(毎年決まった額の年金)が受け取れるなど、契約者の死亡保障の一端を担っています。
2つ目は、貯蓄型学資保険といわれて、返戻率が100%以上のもので支払った保険料よりも受け取れる保険金額の方が高いのが特長です。
その代わりに契約者(名義)の方が亡くなった場合に育英年金のような保障はついておらず、せいぜい保険料払込免除くらいの保障になりますね。
名義人を妻にするメリット
学資保険の名義人を妻にするメリットは保障型学資保険でも貯蓄型学資保険でもずばり、保険料が安くなることです。
貯蓄型学資保険ですと返戻率もご主人(夫)で契約するよりも高いことが多いでしょう。
しかし、それにはからくりがあって、女性の方が死亡する確率が男性よりも低いため、保険会社としても保険料払込免除の負担を受けなくてもいいからなんです。
厚生労働省の調べによると20歳~59までの歳死亡率は男女比でいくと圧倒的に男性の方が高いです。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai11/kekka03.html
名義人を妻にするデメリット
多くのご家庭では、ご主人が家計の大黒柱であると思いますが、万が一、大黒柱であるご主人が死亡された場合に保険料の払い込み免除などの特約がなく、支払いが困難になる可能性があります。
また、離婚した場合などに妻名義の学資保険でしたら、そのまま問題なく引き継ぎが可能ですが、シングルになっても払い続けられる金額かどうかを考慮する必要もあるかもしれません。
学資保険を妻にする個人的な考え
学資保険を奥さん名義で契約すること自体、なんら間違ってはおりませんし、もちろん、子供の両親にその権限はあります。
しかし、実際に奥さん名義の学資保険ですと万が一、奥さん一人(死別・離婚など)でその保険料を払い続けなければならなくなったときにかなりの負担になると思います。
学資保険は利率など返戻率ばかりに着目されがちですが、私としては十分な保険の保障があってこその貯蓄型学資保険だと思っていますので、ご主人の保険が手薄な場合は学資保険で保障を厚くすることが良いと思います。
またリスクは分散させることが最も重要ですので、奥さんとご主人両方の名義で学資保険を契約されるのが一番理想的ではありますね。
学資保険を妻名義にするまとめ
学資保険を妻名義にすれば、返戻率が高くなったり保険料が安くなったりする目先のお得感が感じられるでしょう。
しかし、万が一、大黒柱である方が死亡して、大黒柱でない方が残されたとしても大黒柱でない方が保険の契約者だと保障が受け取れませんよね。
子供のための将来を考えたときに目先の返戻率だけにこだわるのか、長い(20年近く)将来を見据えて契約するかはご家庭の判断次第だと思います。
ただ一つ言えるのは、働き盛りのご主人に十分な保障がきちんと確保されているか?は保険診断を受けた方がいいと思いますね。