アクサ生命のフェアウインドはもう売り止めされたってホント?

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子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

アクサ生命のフェアウインドはもう売り止めされたってホント?

   

アクサ生命の長期定期保険フェアウインドの一部売り止めの背景とは

アクサ生命の長期定期保険フェアウインドは一部払込期間が売り止めになってしまいました。

今まで学資資金を貯める目的として利率の良い保険の一つでしたが、マイナス金利に伴う利率の低下や標準利率の引き下げなど、保険会社にとっては手痛い出来事が多かったので、仕方ないのかもしれませんね。

そもそもアクサ生命の長期定期保険フェアウインドはどういう商品だったのでしょうか。また、今後復活する可能性はあるのでしょうか。

今後の動向も含めて解説していきたいと思います。

アクサ生命の長期定期保険フェアウインドとは?

アクサ生命に限らず長期定期保険というのを取り扱っている保険会社はあります。名前の通り長期間の定期保険です。定期保険は何歳まで保障しますという掛け捨ての死亡保険です。

もともと掛け捨てなのになぜ学資資金が貯まるのか??それは保険期間、払込期間にカラクリがあります。

ほぼ終身?長期定期保険の保険期間

長期定期保険の保険期間は98歳です。つまり98歳まで保障される死亡保険なんです。

平均寿命が男性80歳、女性86歳であることを考えると98歳以上長生きできる人はほんのわずかでしょうね。ほぼ終身期間といえる長さなので、もともとは掛け捨ての定期保険ですが、貯蓄分が発生するんです。

ただ、終身保険が貯蓄分がどんどん増えていくのに対して、長期定期保険の貯蓄分はだんだん増えてピークを迎えると98歳の満期に向けて一気に減っていきます。満期時には貯蓄分は0になるんです。

このピークを迎えるタイミングを調整するのは払込期間になります。

払込期間を短期払いにすればピークは早い

解約返戻金を最大限に調整するために、払込期間を調整します。60歳でピークにするなら払込期間は50~55歳くらい、15年でピークにするなら5~10年くらいという感じです。

学資資金を貯める目的で使う場合、10年など短期払いにして入学のタイミングでピークになるよう調整します。ピークの時に解約することで払った金額よりも高い運用利率で受け取ることができたんですね。

アクサ生命のフェアウインドの現状

フェアウインドは一部払込期間の売り止めとなっていますが、これはつまり短期払いの売り止めで、20年以下の払込期間というのが無くなってしまいました。

学資資金目的で使うのはもうできないということですね。

長期定期保険はもともと法人向けだった

長期定期保険はというのは、ほぼ終身保険といえる期間でありながら貯蓄性があります。この終身保険か定期保険かというのは、実は個人より法人で契約する際に大きな違いが出ます。

簡単にいうと終身保険では法人契約しても税制上の優遇はありませんが、長期定期保険は税制上の優遇がある、つまり一部損金計上ができるんですね。

法人税を抑えつつ、退職金などの準備ができるという点で終身保険より優れています。なので今でも60歳などの払込期間で販売はされています。

アクサ生命の長期定期保険フェアウインドのまとめと今後

アクサ生命の長期定期保険フェアウインドは学資資金を貯める目的などの使い方はできなくなってしまいましたが、老後の準備など将来に向けての資産形成としてはまだ使えます。

ただ、やはりもともと法人向けの商品なので今の時代、個人でやるほどのメリットは少ないと思います。

今後利率が戻る可能性は0%ではないと思いますが、正直あまり期待はできないでしょう。これから学資資金の準備などを考えている人は、薄い可能性にかけて待つよりは、他の商品で少しでも早く始めることをオススメします。
法人で使う方はまだメリット健在なのでぜひ生かしておきたいところですね。

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