ジブラルタ生命のドル建て商品は利率の見方や入り方で大きく変わってくる!
目次
ジブラルタ生命のドル建て保険で大事なのは「予定利率」と「返戻率」
ジブラルタ生命のドル建て保険に加入しよう、加入したという人は、概ね、「予定利率」や「返戻率」等の利率を気にしていることでしょう。
基本的な認識で、「利率」=「どれだけお金が増える」と思っている方が多いかと思います。
ただ一口に「利率」といっても「予定利率」や「返戻率」「利回り」などと様々な用語があり、分かりづらいものです。
今回は「返戻率」を重視して保険に加入することで、より大きな解約返戻金を受け取れるメリットや、実は加入の仕方を少し変えるだけで「返戻率」を上げることができるので、その方法について書いていきます。
そもそも「予定利率」と「返戻率」とは?
保険には「予定利率」と「返戻率」というものがあります。
少し難しいのですが、保険のパンフレット等に書いている「予定利率」〇%という文字は、各社が「これだけ利回りがあると見込んで保険料を割り引いていますよ」という利率で、一般的な利回りとは異なっています。
利率と言うとき、大抵の方は「総支払額に対して解約したときにどれくらいのお金が戻ってくるか」を考えていますが、それを見たいときには「予定利率」ではなく「返戻率」を見るべきなんです。
ジブラルタ生命のドル建て商品の予定利率比較
それでは、実際のジブラルタ生命ドル建て保険の利率を見てみましょう。
例えばジブラルタ生命の「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」の予定利率は年3.2%です。
これを聞くとすごく良い保険だと思われる方が多いのではないでしょうか。
また「米国ドル建リタイアメント・インカム」という養老保険の予定利率は年2.75%と「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」よりも低いです。
しかし、この2つの保険を比較した場合、返戻率をみると明らかな差が出ます。
返戻率と保険料から、ジブラルタ生命のランキングが高い商品を知りたい方は「ジブラルタ生命のランキングが高い商品はこれだ!返戻率と保険料」の記事もおススメです。
ジブラルタ生命のドル建て保険の貯蓄性を見るときは「予定利率」より「返戻率」
例えば30歳男性、保険料払い込み満了60歳、死亡保険金100,000米国ドルとした場合、「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」の払い込み保険料累計は47,196米国ドルで60歳時に解約した場合の解約返戻金は55,370米国ドルでした。
同じ条件で「米国ドル建リタイアメント・インカム」に加入した場合の払い込み保険料累計は160,200米国ドルで60歳時の解約返戻金は197,833米国ドルです。
「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」の返戻率は117%、対して、「米国ドル建リタイアメント・インカム」の返戻率は123%にもなります。
つまり増え率で言うと、「米国ドル建リタイアメント・インカム」の方が大きく、先ほどの予定利率とは反対の結果になっています。
ジブラルタ生命の利率が良いのはドル建て?円建て?
ここまでで返戻率がいかに大切か分かっていただけたと思いますが、次に終身保険を「円建て」と「ドル建て」で比較した場合の返戻率についてみていきます。
ドル建ての「米国ドル建て終身保険」の返戻率は60歳時に104%だったのに対し、円建ての「終身保険」は60歳時に93%でした。(30歳男性、保険金額1000万円、保険料払い込み期間60歳満了で加入した場合)
このように同じ保険でもドル建てを検討する方が返戻率は高くなります。
ジブラルタ生命のドル建て以外にも利率を上げる方法がある?
返戻率を大きくする方法として払い込み期間を変更するという方法があります。(基本的には加入時にのみ設定することが出来ます)
例えば「米国ドル建終身保険(低解約返戻金型)」を払い込み満了を60歳まで払うと設定した場合と、10年間で払い込みが満了になると設定した場合では同じ保険に加入してるにもかかわらず60歳時点での返戻率は大きな差がでます。
もちろん10年間で払い込みが満了になると設定した場合の方が返戻率は高くなります。
理由としては単純で、「運用している期間が長ければ長いほど、返ってくるお金が増える」からなんです。
先ほどの30歳男性で例えてみると、払い込み期間が10年間の場合、最後に払った保険料(39歳11か月目)は60歳まで20年間運用されているのに対し、払い込み満了が60歳と設定している方は最後に払った保険料(59歳11か月目)は1ヶ月しか運用されていないのでその分少なくなっています。
ジブラルタ生命のドル建て、利率上げるために払込期間を短くした場合のメリットとデメリット
メリットは年金として受け取りたい60歳や65歳時点で比較した場合、返戻率が高いところです。
デメリットは、当然ですが、払い込み期間が短いほど、毎月の保険料が高くなる点です。(保険料払い込み累計は払込期間が短いほど少なくなります)
それにより、例えば契約してから2年目に亡くなってしまった場合は、同じ死亡保険金額に対してそれまでの支払額が多くなってしまいます。
ジブラルタ生命の高い利率の落とし穴
このように、ジブラルタ生命のリタイアメントインカムなどの返戻率が高い保険を選び、払込期間も短くすることで、解約時の貯蓄利益を最大限増やすことができますが、そこには大きな落とし穴があります。
解約=保険としての機能を失うということです。
返戻率を気にするあまり、保険としての役割を忘れてしまっては、他の投資商品を選んだほうがマシ、ということにもなりかねません。
保険商品によっては、解約せずに年金として受け取れる制度があるものもあり、保険の機能を残しながらお金を受け取れるため解約返戻金より保障分のメリットがあります。
そもそも検討している保険が「保険としてどうなのか」をしっかり確認してから、加入をするべきです。
「利率」という言葉、一つとっても難しい保険用語
ここまで説明してきても、やはり保険用語は非常に難しく、理解があいまいな部分が出てきてしまいます。
特にドル建て保険は2019年現在でも、「増えるといっていたのに!」等と説明と違うとしてクレーム(苦情)が多発している保険商品になるので、できるだけ用語や商品性については十分に理解しておきたいところ。
しかし、どれだけ保険の勉強をしても、「百聞は一見に如かず」なんです。
文字として、何百回と多人数向けの記事を読むよりも保険のプロに会って、あなたのためだけに話してくれる話を聞いた方が確実に早く理解できます。
今時は、保険の見直しなどの保険相談がアプリで行うことができる様になり、保険相談の家庭教師的な形で利用することも可能です。
アプリ内では、匿名で相談することができてもしも、将来的に不安な保険商品だった場合など、的確なアドバイスを様々な担当者・保険商品から得ることができます。
そんなアプリ(App Store / Google Playで配信中) 「パシャって保険診断」はApp Storeレビューで4.2と高評価で、匿名で相談できるため安心して利用できたという口コミが多く見られました。
その他にも「ほけんの窓口」は直接、店舗に来店したり自宅に招く形で保険相談ができますし、テレビCMなどで良く見かけますよね。
そのほか、様々な保険相談窓口を比較した記事がありますので、各所、メリットデメリットを理解するためにご一読いただければと思います。
保険の用語は難しい!保険のことはプロに相談した方が時短になる【保険窓口比較記事】
結局ジブラルタ生命のドル建て、利率よりも大切なことは?
保険に加入する際はまずは何を目的で加入するのかを考えるのが1番です。
返戻率が良いからと、そこばかりに注目して保険を検討するのも良くないです。
老後や年金として受け取り額をあらかじめ設定し、それに対してどういった払い方・保険が良いのかを検討してから加入するのが良さそうです。
参考:ジブラルタ生命のドル建て保険が気になっている方におすすめの記事
ジブラルタ生命のドル建て商品の商品性や利率などが気になっている方は、以下のような記事も参考にしてみるのがおすすめです。
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