プルデンシャル生命の医療保険の見直しをオススメする理由
目次
プルデンシャル生命の見直し必須?医療保険の現状
外資系保険会社プルデンシャル生命では、「解約返戻金抑制型入院保険」という商品名の医療保険を取り扱っています。
しかし、プルデンシャル生命で保険契約をされていらっしゃる方で、この医療保険に加入している割合は非常に低いという事実をご存知でしょうか?
その背景には様々な理由がありますが、プルデンシャル生命の担当者「ライフプランナー」は、この医療保険を「積極的」には提案しません。
もし今現在、プルデンシャル生命でこの医療保険に加入されていらっしゃるのであれば、即刻に見直しをオススメします。
プルデンシャル生命はなぜ積極的にこの医療保険を販売しないのか、加入していたらなぜ見直した方が良いのか、それぞれ解説していきます。
販売手数料の問題
プルデンシャル生命に限らず、保険会社の直販社員ならびに保険代理店の販売員問わず、生命保険を販売すると、保険会社より販売手数料が販売者側へ支払われます。
その販売手数料がいわゆる「売り上げ」となるため、完全歩合制の保険販売員にとっては、まさに命綱とも言えるでしょう。
販売手数料の計算方法は、「保険料×商品ごとの手数料率」で求められます。
商品ごとの手数料率は、掛け捨て型保険であればあるほど高く、貯蓄性保険になると下がる傾向にあります。
数年前に話題になった某大手保険代理店では、「中立の立場で」と主張しておきながら、「手数料率が100%を超える」の商品ばかりをこぞって販売し、大きな問題を呼んだことも記憶に懐かしいです。
プルデンシャル生命の医療保険の販売手数料
プルデンシャル生命の医療保険の手数料率は、あくまで関係者から聞いた話ですが、一桁代のようです。
月々の保険料4,000円の医療保険を販売したところで、仮に手数料率が5%だとすると、「4,000円×5%」より200円、1年間でもたった2,400円です。
一方、他社の医療保険の手数料率は50%以上あることが一般的ですので、一桁代の手数料率の医療保険を頑張って販売したところで、販売員に入る報酬は雀の涙程度となってしまいます。
そのため、プルデンシャル生命のライフプランナーは、あらゆる理屈をつけて「医療保険不要論」を展開するようです。
その不要論が正しいのか正しくないのかは置いておいて、医療保険に保険料を支払わせるくらいであれば、その分の保険料を、手数料率が高いリスク性のドル建ての保険に支払うように仕向けたほうが、何百倍もメリットがあることになるのです。
商品性の問題
そうは言っても、全員が全員そのような行為を行っているわけではなく、医療保障の必要性を認識した上で医療保険を提案し、そして加入に至る方もいらっしゃいます。
しかし、プルデンシャル生命の医療保険が特段優れているかというと、残念ながらそうではありません。
他社の医療保険と比べると、残念ながら見劣っている部分が非常に目立ちます。
簡単にその医療保険の商品性について解説しておきます。
解約返戻金抑制型入院保険(一時金給付型)
Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型の3タイプあり、Ⅰ型とⅡ型は「入院一時金・継続入院給付金・三大疾病継続入院給付金」が、Ⅲ型は「入院一時金のみ」が保障されています。
Ⅰ型は、「入院日数20日分」が入院一時金として支払われ、20日以降の入院に関しては、指定した入院一時金の0.05を乗じた金額が日額あたり給付されます。
入院一時金を「10万円」と指定した場合には、20日目以降は入院日額5,000円となります。
Ⅱ型は、「入院日数10日分」が入院一時金として支払われ、10日目以降の入院日額は、入院一時金に0.1を乗じた金額となります。
入院一時金に特化した医療保険であると言えます。
解約返戻金抑制型入院保険(一時金給付型)の問題点
一般的な医療保険は、入院保障のほか、手術保障も主契約に含まれていますが、この医療保険は、名称にもあるように「入院」に特化した保障性であり、手術保障を確保するには「特約」という形で付加しなければなりません。
そのため、特約保険料が増えることになるため、保険料が高くなりがちな傾向にあります。
また、何よりも「主契約の保険料」自体が高すぎるというのも目立ちます。
つまり、この医療保険は「高コスト」な商品であることが言えます。
実際の保険料の比較
プルデンシャル生命で医療保険に加入している方が、どの程度の医療保険料を支払っているのかを見てみます。
その上で、他社保険会社の中で、入院一時金の保障がある東京海上日動あんしん生命の医療保険「メディカルキットNEO」との保険料を比較してみます。
あんしん生命の「メディカルキットNEO」の条件は、初期入院保障特則:1日でも入院すると10日分の入院給付金が一時金で支払われる 先進医療特約:通算2,000万円まで 三大疾病入院無制限特約 特定疾病保険料免除特則:がん・心疾患・脳血管疾患で所定の状態で以降の保険料の支払いが免除 をそれぞれ付加しています。
21歳男性、32歳女性、34歳男性、3ケースでそれぞれ見てみます。
21歳男性のケース
- 被保険者:21歳男性
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間:65歳
- タイプ:Ⅰ型
- 入院一時金:10万円
- 継続入院日額:5,000円
- 先進医療保障特約:付加(通算1,000万円)
- 手術給付特約:付加(10万円)
- 疾病障害による保険料払込免除特約:付加
上記の条件で、月々の保険料は「4,033円」でした。
一方、あんしん生命の「メディカルキットNEO」の場合、保険料は「2,000円」です。
32歳女性のケース
- 被保険者:32歳女性
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間:60歳
- タイプ:Ⅱ型
- 入院一時金:5万円
- 継続入院日額:5,000円
- 先進医療保障特約:付加(通算1,000万円)
- 疾病障害による保険料払込免除特約:付加
上記の条件で、月々の保険料は「4,267円」でした。
保険料との兼ね合いでしょうか、手術保障は付いていません。
一方、あんしん生命の「メディカルキットNEO」は、「3,177円」でした。
34歳男性のケース
- 被保険者:34歳男性
- 保険期間:終身
- 保険料払込期間:終身
- タイプ:Ⅰ型
- 入院一時金:10万円
- 継続入院日額:5,000円
- 先進医療保障特約:付加(通算1,000万円)
- 手術給付特約:付加(10万円)
- 疾病障害による保険料払込免除特約:付加
この条件で、保険料は「4,350円」です。
メディカルキットNEOの場合は、「2,483円」です。
プルデンシャル生命の医療保険が高コスト
上記3つのケースについて、プルデンシャル生命の医療保険の保険料を見てましたが、保険料が高過ぎることは明らかでしょう。
現在プルデンシャル生命で医療保険に加入していることは、本来支払わなくて済むはずのお金を支払ってしまっている、ことと同義とも言えます。
ネット上でもプルデンシャル生命の保険料は高いと評判ですが、月の保険料にしてこの程度の保険料の差があります。
これから何十年と保険料を支払っていくことを考えると、数十万円以上多く支払うか支払わないか、ということになります。
プルデンシャル生命の医療保険の見直しをオススメする理由のまとめ
プルデンシャル生命がなぜ医療保険を積極的に提案してこないか、そしてもし今現在医療保険に加入してたら見直した方が良いのではないか、といった観点で解説させていただきました。
プルデンシャル生命には当然他の保険商品もありますが、特に医療保険という商品については、こうした背景があることを知っておくことは重要だと思います。
他の商品性の是非については別の機会とさせていただきますが、医療保険については、保険料負担という面から、即刻見直しされたほうが良いでしょう。