損保ジャパンの自動車保険、失効すると等級・保険料はどう変わる?
目次
損保ジャパンの自動車保険でも契約失効が起きる!
この記事をご覧の方は自動車保険に加入されていると思いますが、損保ジャパンをはじめ自動車保険にも生命保険と同じように「失効」があるのはご存知でしょうか?
以前に比べると失効は起こりにくい商品になっていますが、それでも失効する契約というのは存在します。
今回はもし「失効」した場合の取り扱いなどについてご紹介していきます。
そもそも失効すると何が起きるのか?
自動車契約が失効すると具体的に起きると想定されるのが
- 今まで上がって来た等級を失う
- 補償がない為、無保険状態になる
- 再契約しても同じ内容でも保険料増になる
といった点です。
実際に失効させてしまった方でも、ここに挙げた不利益については承知されていない方が非常に多いです。(承知して意図的に失効へ持ち込むのはモラルリスクありと見なされる恐れもあります。)
失効には大きく2つの理由がある
実際に契約失効となりやすいのは、
- 保険料不払いによる解除
- 更新手続き忘れ
が挙げられますが、損保ジャパンの自動車保険では更新手続き忘れには救済処置が設けられていますので、そこは後ほどご説明します。
保険料不払い解除での失効は意外と多い!?
損保ジャパンの自動車保険を契約するとご契約のしおり(約款)を受け取りますが、その中に3か月連続で保険料の引き落としができなかった場合に契約を「解除」するという規定があります。
これは払込回数、払込方法に関わらず統一の規定となっています。
解除は保険会社が「保険料払わないなら補償サービスも提供できないから、契約を失効させます」という理由で強制的に失効させます。
損保ジャパンの自動車保険、保険料不払いは三ヵ月遡って解除される
不払い解除になると保険料が払い込まれなくなった日まで遡って解除となります。
つまり3か月前の日付になります。
解除確定後に再契約しても等級は引き継がれず6(F)等級になります。
さらに解除歴は保険会社によっては「告知事項」になっている場合がありますので、隠さずに担当に伝えましょう。
仮に黙って契約しても、等級調査制度によって解除情報は全損害保険会社が共有しますので、後日バレるのです。
契約時や相談時にはありのままに解除の事実を伝える事で、担当は最もベストな方策を提案する事ができますし、後日発覚した契約者には保険の営業担当も警戒します。
恥ずかしいと感じるかもしれませんが、保険の営業はそんな事態は日常茶飯事なので思い切って話すことが大切です。
更新手続き忘れでの失効はかなり減った
2つ目の更新手続きを忘れたことによる満期日での契約失効ですが、最近はほぼ存在しないと思われます。
なぜかというと、損保ジャパンの自動車保険には「自動更新特則」が付帯されているので満期日までに更新手続きもしくは更新しない手続きのどちらもなされていない場合、自動的に更新したものとして取り扱うという特則があるからです。
自動車保険の失効=無保険状態になるため、意図せずにその状況下で事故を起こした場合に相手方被害者にも影響が及びます。
被害者保護と契約者保護の双方の観点から、最近の自動車保険には付帯されています。
満期での更新忘れによる失効ならば等級を引き継げる場合が
先ほど失効による不利益で自動車契約の特徴ともいえる等級が引き継げないというお話と、不払い解除による失効では等級は引き継げないというお話の2点をご説明しました。
実は満期更新忘れによる失効の場合、ある条件を満たせば再契約時に等級が引き継げるのです。
それは「満期日から7日以内を始期日とした契約で再契約する」ことです。
等級引継に関する約款の記載と具体例
実は自動車保険の等級決定について損保ジャパンの自動車保険約款には、「前契約満期日と次契約始期日が7日以内であれば等級と引継ぎ、前契約期間中の事故での保険使用有無で等級を進行させる」と書かれています。
このルールに照らし合わせると、通常の更新手続きは前契約満期日と次契約始期日が同じ日なので7日以内となります。
仮に前契約満期日5月31日で失効、次契約始期日6月5日で契約したとしても6日間の空白なので等級を進行させることができます。
しかし、前契約満期日から8日経過すると等級は消滅する
今までご紹介したのは前契約満期日から新契約始期日が7日以内の場合でした。
8日経過すると等級は引き継げず、復活させる手段もありません。
こうなると先にご紹介した「解除」になった方と同じ取り扱いになります。
しかもその間は無保険状態なので、すぐに新規で契約する為に担当に相談しましょう。
最も大事なのは失効かも?と思ったらすぐに担当に連絡すること
今回は損保ジャパンの自動車保険で契約失効した場合の契約の取り扱いや失効になる条件、部分的ですが救済できる可能性についてご紹介してきました。
通常の更新、失効後の再契約に関わらず代理店担当者にすぐに連絡することが最もキモの部分です。
連絡を貰えれるのが早ければ早いほど提案できる対応策が増えます。
すぐに連絡できる関係性を維持する事も、契約者である貴方を守ることになります。