ドルスマートをドル払いにして最強の外貨建て保険にする裏技とは?
目次
ドルスマートをドル払いにして最強の外貨建て保険にする方法とは?
最近は以前にもましてメットライフ生命のドルスマートSの評判が良くて、質問をいただく機会が増えてきました。
貯蓄性の高さを生かして学資保険として利用している方も増えているようです。
ただ良い外貨建て保険なんですが「為替手数料が高い」と言うドル建ての終身保険としては大きな弱点があり、クレジットカード払いにしたとしてもその問題は解決できませんでした。
しかしFPの方からドルスマートの弱点を解決する「ドル払い」と言う方法を教えていただき、良い外貨建て保険から最強の外貨建て保険にできる事がわかりました。
ドル払いにはメリットやデメリットがありますので順を追って解説していきます。
ドルスマートとは?
このブログでもドルスマートの魅力は何度かお伝えしていきましたが、こちらの記事で再確認できます。
冒頭でもお伝えしましたがドルスマートの唯一にして最大の弱点が「為替手数料の高さ」で1ドル当たり0.5円かかります。
以前は1ドル当たり1円だったので、まだマシになった方ですがそれでも他社よりだいぶ高いです。
いくら積立利率が高くても他社の商品と比べた時に、継続的にかかるコストとしてどうしても目立ってしまう部分でした。
これを解決するキーワードがFPさんが教えてくれた「ドル払い」と「PRESTIA(プレスティア)」です。
ドル払いとは?
まず一つ目のキーワードのドル払いについてお伝えしていきます。
通常、外貨建ての保険を契約する際に契約者は円で保険料を支払うケースが多いと思いますが、ドルスマートの場合は円建ての保険料を受取ったメットライフ生命が「円をドルに変換」してくれて保険料に充てています。
この変換する作業に必要なコストが為替手数料で、外貨建ての保険を契約する時には必ずついて回る話です。
この手数料を払わなくて良くする為に、最初からドルで保険料を支払ってしまおう!というのが今回ご紹介するドル払いです。
ドル払いのメリット
ドル払いする事で得られるメリットとしては、メットライフ生命が設定している高い率の為替手数料を支払わなくてよくなります。
この外貨建て保険の為替手数料は保険会社が自由に設定できる事になっており、他社を見ると1ドル当たり0.01円と言うところもありました。
取り扱う金額が大きくなればなるほど差が大きくなってくる問題だったので、為替手数料が無くなる事は大口顧客にとってとても大きなメリットになります。
ドル払いのデメリット
このドル払いと言う方法はあまり知られていない方法で、そもそもどの保険会社でも、どの金融機関でもできる方法ではありません。
まず外貨のまま保険料を支払える保険会社は、今の所プルデンシャル生命、PGF生命、メットライフ生命の3社だけになります。
そして外貨で保険料の引落しができる金融機関が圧倒的に少なく、FPさん曰く恐らくSMBC信託銀行のみじゃないかとの事でした。
この様にできる環境がそもそもあまりなく選択肢が限られている点がデメリットですが、それよりもメリットがとても大きい方法です。
PRESTIA(プレスティア)とは?
2013年にスタートしたSMBC信託銀行ですが2015年にシティバンク銀行のリテールバンク事業を買収し、新ブランドとして立ち上げたのが2つ目のキーワードの「PRESTIA(プレスティア)」です。
信託銀行と言う名前があまり馴染みのない名前ですが普通の銀行と同じ様に預金や送金したりできますし、シティバンクを買収した事で他行を圧倒する外貨建て商品のラインナップとなりました。
外貨預金をはじめとして外貨建ての投資信託や債券なども沢山取り扱っています。
その中で一番注目のサービスがPRESTIA(プレスティア)の外貨積立サービスです。
PRESTIA(プレスティア)の外貨積立サービス
PRESTIA(プレスティア)外貨積立サービスはドルやユーロなどの世界10通貨から選ぶ事ができ、毎月決まった日に1万円から自動で積み立ててくれるサービスです。
そして驚きなのが2018年7月17日より円を外貨に交換する際の為替手数料が0円になったのです。
このサービスを使う事でわざわざ自分でドルを買いに行くという作業をする事なく、為替手数料もかからずドルを手にする事ができるんです。
こうして手に入れたドルを使ってドルスマートの保険料として支払えば為替手数料の問題はクリアできますね。
PRESTIA(プレスティア)の注意点
ただSMBC信託銀行のPRESTIA(プレスティア)を利用する際に一つ注意しなくてはいけない点があります。
それが口座を持つ際に口座維持手数料(税抜き2000円/月)がかかる事です。
口座を持つだけで手数料を取られるなんて日本ではあまり聞きかないと思いますが、海外ではそれほど特別な事ではないようです。
「折角、為替手数料が0円になっても口座維持手数料で毎月2000円も取られたら合わない」と言う声が聞こえてきそうですが大丈夫です。
この口座維持手数料を無料にする方法があるんです。
口座維持手数料無料の条件とは?
SMBC信託銀行のホームページに口座維持手数料を無料にする条件の記載があります。
口座維持手数料について
SMBC信託銀行プレスティアでは月額2,000円(税抜き)を口座維持手数料として毎月第2営業日にお支払いいただいております。ただし、以下のいずれかの条件を満たす場合、口座維持手数料は無料です。
- 前月*の月間平均総取引残高の外貨部分が20万円相当額以上
- 前月*の月間平均総取引残高が50万円相当額以上
- 前月*末時点でローン商品のお借入れがあること(プレスティア マルチマネークレジットは除く)
- 前月*25日(25日が土・日・祝休日の場合は前営業日)時点でSMBC信託銀行の提携クレジットカードまたはVisa TravelMoney "Gonna"(SMBC信託銀行口座振替専用)の会員である場合
- 外貨積立サービスの初回引落しがあった月の翌月以降、一定の積立がされていること
*新規口座開設月および開設翌月が前月にあたる場合は、上記条件にかかわらず無料です。
色々と条件がありますが注目は最後の赤字にした所です。
2019年1月から追加になった条件で外貨積立サービスを利用するだけで口座維持手数料が無料になる事になったんです。
何かの理由でうまく積立できないと手数料がかかってしまう事もあるようですのでそこだけ注意しましょう。
ドルスマートの支払いを更にお得にする方法
そして更にドルスマートの支払いをお得にする方法がもう一つあり、それは保険料の支払い方法を年払いにする事です。
外貨積立サービスで毎月ドルを積み立てつつ、1年分の保険料が貯まったタイミングで年払い保険料が引き落としされる様にするのです。
保険料は月払いよりも年払いの方が合計支払保険料が安くなるという仕組みですので、これによって更にお得に支払いができるのです。
最初の1回目の保険料の支払いはその分のドルを自分で用意するか、ドルスマートを契約する1年前から外貨積立サービスをスタートさせておくかのどちらかですね。
ドルスマートをドル払いにして最強の外貨建て保険にする方法とは?のまとめ
今回はメットライフ生命のドルスマートの弱点をカバーする、裏ワザをご紹介させていただきました。
外貨建ての保険を検討する時にドルスマートとよく比べられる、ソニー生命やマニュライフ生命などでは使えない方法ですのでドルスマートならではのお得な方法です。
保険契約上は年払いでも実際にはドルを月払いで積み立てていますので、ドルコスト平均法により為替のリスクも分散されます。
最初にSMBC信託銀行で口座を開設する手間だけクリアできれば、やらない理由はないと思います。
ドルスマートをこれから契約する方は参考にしてみて下さい。
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