アクサ生命のユニットリンクは解約控除に要注意！
目次
アクサ生命のユニットリンクは解約するタイミングが重要
アクサ生命の変額終身保険「ユニットリンク」は運用により定額商品よりも高い利率が期待できるため、保険代理店でも人気の高い保険商品となっています。
しかし、ユニットリンクは通常の投資信託とは異なり、解約控除が大きい保険商品であり、途中解約をしてしまうと大きく元本割れをする可能性がある保険商品です。そのため、アクサ生命を契約する際には短期解約することのデメリットについてもしっかり理解し、短期解約をしないように保険料を決定する必要があるでしょう。
今回についてはユニットリンクの解約控除について解説します。
アクサ生命のユニットリンクは解約控除率が高い
解約控除とは解約のときに発生する費用のことです。
保険は契約者が一定の期間保険料を支払わなければ、契約の際に発生する諸経費などを回収できません。
そのため、保険契約者が短期解約する場合は保険会社が解約控除として、契約者の積立金から経費を回収するのです。
アクサ生命のユニットリンクの解約控除については
1年目90％ 2年目80％ 3年目70％ 4年目60％ 5年目50％ 6年目40％ 7年目30％ 8年目20％ 9年目10%
となっており、契約年数が10年以上であれば解約控除はなくなります。
1年目の解約控除90％という数字は定額終身保険や個人年金と比較しても、かなり高い数字です。
アクサ生命のユニットリンクは短期解約では大損する
アクサ生命のユニットリンクに毎月3万円の保険料を支払い、契約から２年目に解約をしたケースでは3万円×24ヵ月で72万円の積立保険料となります。
しかし2年目は80%のため、解約控除を考慮すると72万円×20％＝14万4千円となります。
さらにアクサ生命のユニットリンクは保険のため保険関係費と運用のための運用関係費があります。
そのため、2年目でユニットリンクを解約すると合計で72万円の保険料を支払っていても、解約返戻金は10万円に満たないケースも珍しくありません。また変額商品のため、運用が良くなければ解約返戻金が5万円以下になる可能性があります。
アクサ生命のユニットリンクの高い利回りのみを強調し、解約控除についてはしっかりと説明しない保険代理店や保険外交員が存在するため、アクサ生命のユニットリンクを契約するときには注意が必要です。
アクサ生命のユニットリンクとうまく付き合うためには
アクサ生命のユニットリンクは投資信託と比較し、非常に流動性の低い金融商品です。
そのため、アクサ生命のユニットリンクに加入するときは「10年間は無理なく支払える保険料」で契約をしましょう。
10年間保険を継続することができれば、控除なく払済保険に変更することができ、毎月保険料を支払う必要なくなります。
払済保険にすると死亡保障は積立金額の1.5倍ほどになり、積立金の運用については契約満期まで行われます。
またアクサ生命のユニットリンクは契約者貸付（積立金からお金を借りる方法）が年4％の金利で可能です。
しかし減額（保険を解約せず、毎月の保険料を減らす方法）の場合は解約と同じ解約控除率が適応されるため、短期契約の減額の場合は積立金から減額控除が大きく引かれてしまいます。
そのため短期契約の減額は避けたほうが無難でしょう。
アクサ生命のユニットリンクの解約控除が気になる方のために
アクサ生命にはユニットリンクのほかには変額終身保険では「ライフプロデュース」という保険商品があります。
ライフプロデュースはユニットリンクと比較して貯蓄率が低いものの、解約控除率が1年目9％ 2年目8％ 3年目7％ 4年目6％ 5年目5％ 6年目4％ 7年目3％ 8年目2％ 9年目1%と非常に低く設定されており、支払い保険料の一部引き出しも可能です。
アクサ生命のユニットリンクに加入を検討するときはライフプロデュースと比較検討してみてもいいでしょう。
ライフプロデュースについては、「プロもオススメ！アクサ生命の「ライフプロデュース」は高評価できる保険なのに難解過ぎる？」の記事でも詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
アクサ生命のユニットリンクを解約することについてのまとめ
アクサ生命のユニットリンクは変額保険商品のため、運用によっては大きな利回りが期待できます。
しかし解約控除の割合が大きく、契約をしてから10年未満は解約は元本割れをする原因になります。
アクサ生命のユニットリンクを契約するときには「ライフイベントに変化があっても、10年間は無理なく支払うことのできる保険料」に設定をしなければ、予期せぬ解約により大きな損をする可能性が高いので注意が必要です。
参考：ユニットリンクの解約について興味がある方におすすめの記事
アクサ生命のユニットリンクについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
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