郵便局で保険の勧誘がしつこい理由と上手に断る方法
目次
郵便局で保険の勧誘がしつこい??
民営化された郵便局では利益が求められるため、さまざまな金融商品を提案されることもしばしばあって、勧誘がしつこいと感じた経験はないでしょうか??
実際に私も子供の用事で郵便局に訪れた際に「学資保険」を、年賀状を購入した時に貯金ができるからと貯蓄型の「終身保険」の勧誘を受けました。
近年、NHKのクローズアップ現代という番組でも郵便局員の保険に対するノルマが激しく、無理やり加入させられた、自爆営業があとを絶たないということなどが、放送されましたよね。
実際のところ、郵便局では営業ノルマが存在するのか、どのあたりまで厳しいのか、しつこい勧誘を回避する方法など郵便局に勤める知人に話を聞き、記事を書きました。
郵便局での保険勧誘がしつこいのはノルマは激しいから?
郵便局の現場で現在でも働いている人に話を聞くと、郵便局で保険を販売している人は、窓口で働いている社員と外回りをしている社員がいるということです。
話を聞いたのは窓口で働く社員ですが、ノルマというよりは、目標という名の自己目標があります。(年賀状も最近ではノルマではないが、目標とする数値というものがあることは有名ですよね。)
目標を達成しないと減給があるわけではなく、勉強会という名の残業や郵便局内で肩身の狭い思いをするのみです。
逆に保険をとれば、インセンティブとして営業手当がつきますし、役職のあがりかたや周りからの扱いも変わります。
外回りをする社員の目標金額は窓口社員の倍以上となり、営業がすべてであると聞いています。
営業ができないと罵声をあびせられたり、毎日の様に営業についての指導があるようです。
こういったことから、ノルマばかりに意識がいってしまい、無理やり契約に持ち込む社員が多く、しつこい勧誘に繋がっているのではないのかと思います。
かんぽ生命の不正販売のその後
2019年6月末から露呈し始めた、かんぽ生命の不適切販売(不正販売)において、2019年8月には保険商品の販売を自粛しています。
しかしその影響で給与が下がってしまっている郵便局員とかんぽ生命の営業担当に対して、減ってしまっている保険料によるインセンティブの代わりに給与を補填することを日本郵政グループ労働組合(JP労組)が提案したとされています。
日本郵便は給与制度の見直しにより2015年4月から営業の基本給を減らして営業実績によって支給額が増減していました。
保険販売を自粛している影響で営業手当が数万も減ることから補填が必要と判断したとしていますが、なんだか本末転倒といいますか、自社で基本給を下げたことが不正な保険販売が過熱したといっても過言ではないので、自分で自分の首を絞めてしまった結果という感じですよね。
実際、私も下の子を出産した後、一緒に郵便局に訪れるようになった2015年頃から郵便局でいろいろと勧誘されることが増えたと感じていました。
日本郵便の郵便局員とかんぽ生命の営業担当の違いって?
また、皆さんは同じと感じるかもしれませんが、日本郵便の郵便局員とかんぽ生命の営業担当はもともとが全く違います。
頻繁に勧誘されるのは郵便局の郵便局員だと思いますが、こちらは保険に関する知識が乏しいなぁと感じたことがあります。
反面、かんぽ生命の営業担当者はやっぱり保険に関する知識が、やはり郵便局員とは違うと感じました。
7月に知人がかんぽ生命で保険金の申請を行うというので、同席をお願いされたので、少しお話をしてみました。
その時にも、案の定、保険の勧誘を受けたわけですが、郵便局員が提案するお話よりも分かりやすく、保険商品に関する知識が多かったと思いました。
外貨建て保険に興味があると伝えたところ、かんぽ生命では、日本生命の外貨建て保険「あすへの贈り物」を取り扱っていることがわかりました。
ただ、この営業員は外貨建て保険に関してあんまり知識がないことが分かったので結局は契約には至りませんでしたが、実際の情報を得られたので良い機会だったと思います。
郵便局でのしつこい保険勧誘を上手に断る方法
現在郵便局ではテレビで報道された反響もあり、しつこい保険の勧誘に関してはかなり厳しく指導されています。
しかし、社員への目標は減るどころか毎年あがっているので、これからも保険勧誘が続くことはありえます。
2019年6月24日、かんぽ生命では不適切な保険提案があったとしてニュースにもなりましたよね。
かんぽ生命の保険を回避する方法
そこで、勧誘をうまく回避することはできないのでしょうか??
「保険に加入している」という文言だけでは、その後また話が続いてしまいます。
本当に加入する気持ちがないのであれば、「家族が保険会社に勤めていて、そちらで加入しなければならない」といった、保険会社の関係で働いていると言うと良いと思います。
同じ保険会社に勤める人間として、それ以上保険を勧めることはほとんどないはずです。
郵便局での保険勧誘はどんな風にしつこいのか??
郵便局で保険に無理やり勧誘させられたと思い込んでいるひとの多くが、断り切れなかったという理由以外に「保険だと思わずに加入していた」という事実です。
外回りの社員は、高齢者の家を訪問し、郵便局という安心感からか金融商品を紹介され、生命保険という認識があやういまま加入し、その後家族に判明し無理やり勧誘させられたという結果になっています。
高齢者を混乱させる原因は、かんぽ生命の保険は貯蓄性があるため、「お金が返ってくる、相続の手続きが簡単」などと貯金と勘違いさせてしまうことがあるのです。
実際に満期金は返ってきますし、相続税の控除も使えるので本当の話なのですが、高齢者になればなるほど支払い金額が多くなるので保険に入るということは、そういうリスクがあるというのをしっかり理解してもらわないといけません。
郵便局で勧誘されて保険を検討している方は他社も検討しよう
私自身も郵便局に赤ちゃんを連れて行ったところ、その日、初めて会った郵便局員に学資保険を勧誘されたことがあります。
ただ正直、郵便局の独自の保険商品はあまり魅力がないため、郵便局のメリットは担当者といっても過言ではありません。
しかし、そんなメリットの一つである担当者をたまたま行った郵便局の局員に任せてしまってもいいのでしょうか。
郵便局(かんぽ生命)では、かんぽ生命以外の保険に加入することもできる保険代理店式を取っています。
裏を返せば、郵便局に何の恩も義理も感じていない人は、そのまま加入してしまうよりも他社に保険相談を行うと良いでしょう。
保険に加入したいと感じていた時にたまたま郵便局で声をかけられた、というのもきっかけの一つになりますが、人生で二番目に高い買い物といわれる保険はできるだけ自分と相性の良い担当者に長期間お世話になることが理想的です。
今では、保険相談を自宅にいながらアプリ上で行うことができるようになりました。
郵便局で声をかけられたというきっかけから是非、保険を検討される場合はこういった最新式の保険相談方法を利用してみてはいかがでしょう。
全国各地にいる保険代理店の担当者から現在加入中の保険内容の診断を受け、今、自分に足りない保険は何なのかといったアドバイスを受けることができます。
そんなアプリ「パシャって!保険診断」(App Store / Google Playで両方で提供中)は保険診断には名前や住所といった個人情報を伏せることができるのでレビュー平均点4.2と高評価で今、注目の保険相談窓口です。
また、「ほけんの窓口」は、保険相談窓口としての知名度は非常に高く独自アンケートでも利用者がとても多かったです。
他の保険相談窓口の特徴をまとめた【保険窓口5社を比較した記事】も合わせてお読みいただければと思います。
郵便局の保険、しつこいけど断ろう!
郵便局に関わらず、どの保険会社にもノルマはあると思います。
かんぽ生命では自社の「新ながいきくん」や「はじめのかんぽ」をはじめ、日本郵政がアフラックの株を7%ほど保有する関係からか、アフラックのがん保険商品も積極的に販売しているため、様々な側面から勧誘してくるかもしれません。
郵便局での自爆やノルマがメディアで報道されたので、かなりしつこいのか?などと思いがちですが、テレビ報道によりしつこい勧誘は禁止されています。
保険加入を希望している人であれば、話を聞くことができる良いきっかけかもしれませんが、加入したくない!と強く思っている場合には、家族に保険会社関係の人間がいることを伝えると、うまく断ることができるとおもいます。
社員も全員に声をかけているようなので、ティッシュ配りを断るような気軽な気持ちで断れると良いと思います。