プルデンシャル生命のドル建て・外貨建て商品は危険な商品だった?
目次
外資系保険会社プルデンシャル生命のドル保険の商品自体の実力はいかに?
ヘッドハンティングされた営業マン集団「ライフプランナー」で有名なプルデンシャル生命。
営業マンが収入が高いとか、押しが強いとか、いろいろな噂を聞きますが、
実際、商品が良ければ問題ありませんよね。
今回はプルデンシャル生命のドル・外貨建て保険に目を向けて解説します。
プルデンシャル生命で扱っているドル建て商品
現在プルデンシャルで取扱っているドル商品は、主に2種類:
- ドル建て終身保険
- ドル建て特殊養老保険(リタイヤメントインカム 以下:RI)」
この2つを取り上げます。
ドル建て保険のメリットは?
まずドル建て保険のメリットを整理しましょう。
- 予定利率が円建て商品よりも高いため、総支払額が割安になる
- 解約返戻金も高く貯められる
- 30歳でドルの終身保険(60歳払込)を保険金10万ドルに設定すると、10万ドルの保険金受取に対して、総支払額は5万ドル程度ですむ
ドル保険のデメリットは?
ドル建て保険のデメリットは、すべての外貨建て保険商品に共通しますが、以下の通りになります。
- 為替の変動に合わせて保険料・保険金・解約返戻金が変動する
- 為替の動きは誰にも分からないため、期限を決めた貯蓄には向かない(例えば学資にと言われて加入したが、実際に子供が大学に入るタイミングで円高であれば大損)
ただし、期限の決めていない貯蓄や保険金に関しては、解約返戻金や保険金を円高の時にはドルで受け取り、円安に向いた時に円に替えるというやり方をすれば、ある程度リスクを回避できます。
では、プルデンシャル生命のドル建て保険はどうなの?
これらのメリット・デメリットをプルデンシャル生命のドル保険に充てはめてみて、まず「ドル建て終身保険」については保険料がとにかく高いという悪評はあるものの、貯蓄性の高さ(予定利率の高さ)には定評があるため、解約するまでの間だけの死亡保障付き投資商品という使い方も「あり」かもしれません。
そして一方で、僭越ながら、とても重要なことをお伝え致します。
それは、、、、、、「ドル建て養老保険(リタイヤメントインカム)には絶対に入らないほうがいい!!!」(個人的な見解です。)ということです。
もちろん、これは個人的な意見なので、迷っている方、気になっている方は、専門家の意見も聞いてみるといいでしょう。
60歳の時の返戻率が120%を売りにして、あたかも「得する」保険の様に見えますが、実情は金融のド素人の保険です。
そして「貯金として」「増えるから」「ドルコスト平均法って考え方があって~」などという営業マンはこれこそ金融のド素人!売る側も買う側もド素人です!
いくつか理由を明記します。
理由1:保険はあくまで保障を機軸に
ドルの「終身保険」であれば、500万の保険料を払えば1000万の保障が一生得られることこそが最大のメリットです。
対して、このRIという商品は、前半期間の保障はすずめの涙、後半期間は解約返戻金が死亡保険金として受け取るだけ。
つまりこのRIは「保険としての機能がゼロ」である商品だからです。
理由2:解約返戻金で考えるとドル建て終身や貯金の方がマシ
解約返戻金があればいいってものではありません。
保障がない分解約返戻金に充てられているはずなのですが、60歳まで支払って120%程度では投資やドル貯金の方が多く貯まるばかりか、ドル終身を10年払いで契約して60歳まで放って置いた方が高く貯まります。
また、保険としての期間が短い為、払い済み保険があまり機能せず、それらの意味でもドル終身に勝てません。
理由3:「ドルコスト平均法」を分かってないと損をする可能性
ドルコスト平均法を持ち出して話す営業マンがいますが、金融のド素人が人を説得するために教わった方法を人に話しているだけです。
むしろドルコスト平均法とは一定の円を毎月ドルに換金して貯金をしていると一定の為替のメリットを享受できる貯蓄法のことであり、RIの様に一定のドル保険料を毎月円で払っていてはこの法則は当て嵌まりません。
この商品を売ってきた営業マンを一言で黙らす言葉があります。
「払っているとき円安で、60歳になった時に円高になったら大損だね」
です。
(60歳で現金化されてしまうので、この時にはドルで受取り寝かせておくしかありません)
60歳のときの為替なんて誰も分からないのに、この商品をきちんと説明せず、貯金押しで販売している時点で、お客様に不利益だと思います。(ただ、ドルの相場が読めるならオススメの商品かもしれません。)
理由4:継続率が低い
最後にこの保険自体の継続率は10年で25%程度であり、実際に年金を受け取っている人はまだまだいないという現実です。
結局皆さんどこかで気付いて辞めてしまうんですよね。。。。
またRIは生命保険料控除の中で、「一般生命保険」対象の商品で、何か他の生命保険に入っている場合は控除の枠を大きくはみ出てしまうため、控除枠を活用出来ない可能性が高いです。
同じ貯蓄性商品をやるのであれば別枠で控除のある個人年金保険をオススメします。
また、リタイアメントインカムのデメリット等を別記事にて紹介しておりますので合わせてお読み頂けますと幸いです。
目的にあった賢い保険加入のコツは?
実際いい保険に加入されている方は専門家から様々な商品の意見を聞いて賢く選んでます。
というのも、保険商品の中にはバランスよく入っているもの中には、色々な比べると劣る場合があります。
現状の保険が最高だと考えているのであれば、専門家の意見は不要だと考えています。
ですが、そういう自信がない方は保険加入状況を聞かせていただくと、下記のようなことがわかることがほとんどだと聞いています。
-今払っている保険料のうち10,000円は払わなくてもいい、あるいは貯蓄に回せるものだとしたら?
10年で120万円、30年間で360万円の節約 or 旅行や子供の習い事や通える学校をグレードアップさせることも可能な場合があります。
-解約返戻率が20%違ったら?
支払い総額が500万円だとしたら同じ保険に入ってても手元に残るお金が100万円変わります。
参考:プルデンシャル生命のドル建て商品が気になる方におすすめの記事
プルデンシャル生命のドル建て・外貨建て保険が気になっている方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
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